犬がネズミ駆除剤(殺鼠剤)を誤飲した場合の症状、直ちに取るべき応急処置、動物病院での治療の流れ、そして予防法をまとめました。


この症状が見られた場合は、直ちに24時間対応の動物救急病院へお越しください。
以下のいずれかに該当する場合は、直ちに24時間対応の動物救急病院へお越しください。①歯茎・鼻・目・肛門からの出血 ②血尿または血便 ③発作または痙攣 ④後ろ足が使えない ⑤歯茎が蒼白または青紫色に変色している ⑥突然倒れる、または立ち上がれない。ネズミ毒餌を摂取したことが確認できた場合は、症状がなくても直ちに病院へお越しください。


抗凝固剤中毒の治療後、帰宅時の注意事項
抗凝固剤系殺鼠剤の中毒でビタミンK1の処方をうけた場合は、処方された期間を必ず最後まで守ってください。服用期間は成分によりますが、通常は2~4週間です。2世代の成分や成分が不明な場合は、さらに長くなることがあります。外見上症状がなくなっても、血液凝固因子がまだ正常化していない可能性があるため、血液凝固検査を行わずに勝手に服用を中止すると、再び出血が生じる恐れがあります。服用中に他の薬を併用したい場合は、必ず事前に獣医師にご相談ください。処方が終了した後には、約2日(48時間)後に血液凝固検査(PT)を再受診し、正常値に戻っているか確認することをお勧めします。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Talcott PA, Gwaltney-Brant SM. Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion: Small Animal Toxicology, 3rd Ed. Wiley-Blackwell. 2024.
[2] Schaer M, Gaschen F (eds). Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. CRC Press. 2022.
[3] Plumb DC. Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Ed. Wiley-Blackwell. 2023.