犬の汎下垂体機能低下症は、下垂体ホルモンがすべて不足する希少疾患であり、成長遅延、体重減少、免疫力低下などが現れます。早期診断とホルモン補充療法が鍵となります。



すぐに動物病院を受診すべき緊急のサイン
犬が突然元気を失ったり、震えがひどくなったり、意識がぼんやりしてきたりしたら、すぐに動物病院へ連れて行ってください。低血糖、低体温、重度の脱水状態は命を脅かす可能性があります。特にホルモン不足による代謝異常は急速に悪化します。



犬種別の注意点と再発予防
この疾患は特定の犬種、特にジャーマン・シェパードにおいて常染色体劣性遺伝で受け継がれることが知られており、スピッツやミニチュア・ピンシャーなどでも報告されています。家族の中に同様の疾患を持つ個体がいる場合は、LHX3遺伝子などの遺伝子検査を検討することができます。治療中も定期的な検診でホルモン値をモニタリングし、薬物の服用を勝手に中止しないでください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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