猫のウイルス性上気道感染症は、主にヘルペスウイルスとカリシウイルスが原因となる伝染病で、鼻水、くしゃみ、目やになどの症状が現れます。早期の診断と適切なケアが重要です。



直ちに動物病院を受診が必要な場合
猫が激しい呼吸困難を示したり、口腔内の潰瘍により全く食べられなくなったり、24時間以上発熱が続く場合は、直ちに動物病院を受診してください。肺炎や脱水症状に発展する可能性があるため、早期の治療が不可欠です。



品種別の注意点と再発予防
特に猫に多く見られますが、高齢の猫でも感染する可能性があります。ストレスを感じた猫は、新たに感染したり、潜伏していたウイルスが再活性化したりしやすくなります。完治後もウイルスを長期間保持することがあるため、完治後も隔離管理が必要です。また、定期的にワクチン接種を行うことで、再発のリスクを減らすことができます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 主な症状 | 治療および管理 | 予後 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | くしゃみ、軽い鼻水、涙 | 食事の管理、環境の清潔化、十分な水分補給と休息 | 1週間以内に回復可能 |
| 中等度 | 持続的な鼻水、口内の潰瘍、発熱 | 抗生物質(ドキシサイクリン)、輸液、栄養補給を併用 | 2〜3週間を要し、回復後に再発の可能性 |
| 重度 | 呼吸困難、食事の摂取不能、脱水 | 入院治療、静脈輸液、経鼻食道チューブ給餌などの集中治療 | 治療が難しく、死亡の危険があります |
感染の段階によって治療の方針が異なるため、早期診断が重要です。
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[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, 2020
[2] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed, 2021
[3] Canine and Feline Respiratory Medicine, 3rd Edition, 2019