猫の真菌性呼吸器感染症(アスペルギルス)は、空気中の胞子が侵入して肺や鼻腔に炎症を引き起こす疾患であり、早期発見と適切な治療が重要です。



すぐに動物病院を受診すべき緊急のサイン
猫が呼吸困難を示す場合や、鼻水に血が混じっている(鼻血)場合は、すぐに獣医師に相談してください。鼻血は、真菌が鼻腔内の鼻甲介などの組織を破壊しながら攻撃的に進行している兆候である可能性があり、治療が遅れると状態が急速に悪化する恐れがあります。



再発の予防と品種別の注意点
純血の短頭種(鼻が短い)の猫、特にペルシャやヒマラヤンは、眼窩まで病変が及ぶ眼窩型アスペルギルス症にかかりやすくなることがあります。眼窩型は最も侵襲的で頻度の高いタイプであり、予後が不良となる可能性があるため、これらの品種では鼻や目の症状をより注意深く観察する必要があります。また、アスペルギルス症は再発する可能性があるため、治療が終了した後でも定期的な健康チェックを行い、再発の有無を継続的に確認することが大切です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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