犬がブドウやレーズンを食べると、急性腎不全を引き起こす可能性があります。症状がなくても、すぐに動物病院に連絡してください。


今すぐ動物病院へ連れて行かなければならない状況
ブドウやレーズンの摂取が確認された場合は、症状の有無にかかわらず、すぐに動物病院に連絡してください。摂取直後は元気そうに見られることも多いですが、その後、嘔吐、下痢、元気の低下、食欲減退、運動失調、脱水症状が現れたり、尿量が減ったりすると、急性腎障害が進行し始めた兆候である可能性があります。治療を早期に開始するほど、特に無尿や少尿に進行する前に処置を行うほど予後が良くなるため、一刻も早く動物病院へ連れていくことが重要です。


ブドウ・レーズン中毒の完全予防チェックリスト
ぶどうが含まれている食品は、思っているよりも多くあります。生ぶどう、レーズン、カレント、サルタナだけでなく、レーズンクッキーやマフィン、フルーツサラダ、トレイルミックス、子供のおやつまで注意が必要です。(市販のぶどうジュースやジャムは酒石酸が除去されており、腎不全のリスクはないとされていますが、成分に確信が持てない場合は、安全のために完全に避けるのがよいでしょう。)愛犬が届かないように施錠できる引き出しに保管し、家族や訪問者にも、ぶどうやレーズンを犬に与えてはいけないことを必ず伝えておきましょう。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Hovda LR et al. Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion: Small Animal Toxicology, 3rd Ed. Wiley-Blackwell, 2016.
[2] Plumb DC. Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Ed. Wiley-Blackwell, 2023.
[3] Schaer M. Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. CRC Press, 2022.