犬におけるブドウ・レーズンによる腎毒性は、少量の摂取でも急性腎障害を引き起こす可能性のある深刻な中毒疾患です。早期発見と速やかな動物病院への受診が、生存率を高めるための鍵となります。



直ちに動物病院を受診すべき緊急事態
犬がブドウやレーズンを食べた後、嘔吐、元気のなさ、尿量の減少などの症状が見られた場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。これらの症状は摂取後数時間以内に現れることがあり、急性腎障害の初期兆候です。治療が遅れると予後が著しく悪化します。症状がまだ出ていない場合でも、摂取が疑われる場合は、すぐに獣医師または動物中毒相談窓口に連絡し、解毒のタイミングを逃さないようにしてください。自宅で無理に吐かせたりせず、できるだけ早く病院へ向かってください。



すべての犬種・年齢の犬にとって危険であり、少量の摂取でも危険です。
すべての犬種・年齢の犬が、ブドウやレーズンによる腎毒性の影響を受けやすいです。少量の摂取でも深刻な腎臓損傷を引き起こす可能性があります。特に既存の腎臓疾患がある犬はより危険ですので、絶対にブドウやレーズンを与えず、家庭内では完全に保管してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion, Small Animal Toxicology, 3rd Edition
[2] The Dog Care Handbook, Things I Wish My Vet Had Told Me
[3] Coyne SR, Landry GM. Tartaric acid induces toxicity in Madin-Darby Canine Kidney cells, but not Human Kidney-2 cells in vitro and is prevented by organic anion transporter (OAT) inhibition and human OAT-4 transfection. J Vet Emerg Crit Care 2023;33(3):298–304.