犬の眼瞼内反は、まぶたの縁が内側に巻き込んで角膜を継続的に刺激する目の疾患です。放置すると角膜潰瘍にまで発展する可能性があるため、早期発見と治療が重要です。


すぐに動物病院へ連れて行くべきサイン
角膜が白く濁ったり青白く見えたり、瞼がひどく捲れてほとんど目を開けられない場合、あるいは突然激しく目をこすったり痛みでぐずったりする場合は、24時間以内に受診が必要です。角膜潰瘍が深くなると、穿孔(穴が開く)する恐れがあります。


この品種は定期的な目の検査が必須です。
シャペイ・チャウチャウ・イングリッシュ・ブルドッグは、顔のしわやまぶたの構造上、眼瞼内反症が起きやすく、手術後も再発するリスクがあります。セントバーナード、クラムバー・スパニエル、イングリッシュ・マスティフ、ニューファンドランドなど、顔の皮膚がたるんだ大型犬も、構造上発症頻度が高い品種です。こうした品種をお迎えの方は、症状がなくても定期的に眼科検診を受け、まぶたと角膜の状態を確認することをおすすめします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Gelatt KN, Gilger BC, Kern TJ. Veterinary Ophthalmology, 5th Ed. Wiley-Blackwell, 2013.
[2] Maggs DJ, Miller PE, Ofri R. Slatter's Fundamentals of Veterinary Ophthalmology, 5th Ed. Elsevier, 2013.
[3] Côté E. Clinical Veterinary Advisor: Dogs and Cats, 3rd Ed. Elsevier Mosby, 2015.