犬の腎機能早期スクリーニング(SDMA)は、慢性腎臓病の早期発見を助ける検査で、症状が現れる前に腎機能の低下を検知できます。早期対応は治療効果を大きく高めます。



すぐに病院を受診する必要がある症状
犬が一日中水を飲まない、尿を一切出さない、激しい嘔吐や血便が見られる場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。これは急性腎障害の兆候である可能性があるため、遅れずに獣医師にご相談ください。



品種別の注意点と再発予防
一部の犬種は、遺伝的・先天性の腎臓疾患にかかりやすいことが知られています。例えば、ケーン・テリアでは若齢期に多嚢胞性腎が報告されており、シャーペイは糸球体疾患との関連が指摘されています。また、SDMA値には犬種による差があることも分かっています。こうしたリスクのある犬の場合は、獣医師と相談して定期的なSDMA検査や血液検査を受けることを検討するのが良いでしょう。さらに、高温環境での脱水や腎毒性のある薬物の使用は腎臓に負担をかける可能性があるため、注意が必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Langston, C.E. et al. (2023) Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition. Elsevier.
[2] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition. (2022) Elsevier. Chapter 35: Chronic Kidney Disease.
[3] Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases. (2021) Case 28: Chronic Kidney Disease in Geriatric Dogs.