犬の糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)は、インスリンの不足により血液中にケトン体が蓄積する内分泌系の緊急疾患です。症状、診断、治療から、退院後の生涯にわたる食事とインスリンの管理法まで、獣医学の専門チームがまとめました。


この症状が見られた場合は、すぐに救急病院へお越しください。
意識がもうろうとしている、または反応がない/発作が起きた/嘔吐が止まらず脱水症状が重い/甘い息の臭いと伴に極度に脱力している。これらのうち一つでも当てはまる場合は、24時間対応の動物救急病院にすぐに連れて行ってください。


再発防止と長期管理のポイント
糖尿病の犬は、感染症やストレス、発情、妊娠などの併存状態があると、血糖値が不安定になりやすくなります。避妊手術を受けていないメス犬はホルモン変化によりインスリンの必要量が変動する可能性があるため、必ず獣医師にご相談ください。糖尿病の犬は状態が安定した後でも、約3ヶ月ごとに定期検診を受け、血糖値とインスリンの用量を確認し、膵炎や感染症などの併存疾患を早期に発見することが、再発予防にとって重要です。実際、退院後に糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)が再発する犬もいますので、継続的な管理が必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Little, S. (2024). The Dog Care Handbook: Things I Wish My Vet Had Told Me. 5M Publishing.
[2] Hall, E.J. & Katharine, F. (2020). Notes on Canine Internal Medicine, 4th Ed. Wiley-Blackwell.
[3] Schaer, M. & Gaschen, F. (Eds.) (2022). Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. CRC Press.