犬の胆汁酸検査は、肝機能の異常を早期に発見するための重要な検査です。この検査は胆汁の循環異常を正確に把握し、主要な肝疾患の早期診断に役立ちます。



すぐに動物病院を受診する基準
黄疸が現れた場合、食事後に繰り返す嘔吐、腹痛、意識レベルの低下が見られた場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。これは肝機能の急激な低下を意味する可能性があるため、検査と治療を遅滞なく受けることが重要です。



犬種別の注意点と再発予防
小型犬では、先天性門脈短絡症(門脈~全身短絡)のリスクが比較的高いため、定期的な血液検査と健康管理が不可欠です。再発を防ぐためには、獣医師の指示に従って食事療法と薬物療法を継続的に実施することが重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 正常 | 軽度の異常 | 重度の異常 |
|---|---|---|---|
| 空腹時の数値(μmol/L) | <5 | 5–30 | >30(>80なら著しい肝機能不全) |
| 食後の数値(μmol/L) | <15.5 | 15.5–30 | >30 |
| 主な原因の可能性 | 正常 | 肝細胞機能の低下・胆汁うっ滞 | 門脈体循環シャント、胆道閉塞 |
基準値は検査室・機器ごとに異なります(例:健康な犬の基準で空腹時5μmol/L、食後15.5μmol/L)。空腹時・食後ともに25μmol/L未満は臨床的意義が小さく、30μmol/Lを超えるとほぼ常に肝病変を示唆します。すでに黄疸がある場合、胆汁酸検査は大きな意味がなく、獣医師が症状・他の検査結果を合わせて総合的に判断します。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th ed. (2021). Wiley-Blackwell.
[2] Ettinger, S.J. & Feldman, E.C. (2017). Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th ed. Elsevier.
[3] American College of Veterinary Internal Medicine (ACVIM). (2020). Consensus Statement on Hepatic Function Testing in Dogs.