犬の細菌性肺炎は、細菌感染によって肺に炎症が生じる疾患で、咳や呼吸困難、発熱などの症状が現れます。早期の診断と適切な治療が重要です。



すぐに動物病院を受診すべき症状
犬が呼吸困難で口を開けて息をしたり、口・歯茎・唇が青紫色に変色したり(チアノーゼ)した場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。これは酸素不足を示す緊急のサインであり、命に関わる可能性があります。また、呼吸が非常に速くなったり苦しそうにしたり、全身の状態が急激に悪化して無気力や脱力が見られる場合も、迷わず応急処置を受ける必要があります。



再発の予防と品種ごとの注意点
一部の犬種は感染性肺炎にかかりやすい傾向があることが知られています。例えば、アイリッシュ・ウルフハウンドは鼻炎や気管支肺炎の傾向が見られ、短頭種(ペキニーズ、ブルドッグなど)は全体的に呼吸器への負担が大きいため注意が必要です。また、細菌性肺炎の多くは吸引や免疫力の低下などの基礎的な要因が伴うため、その原因を特定して適切に管理することで再発を減らすことができます。ワクチンは呼吸器疾患の重症度を軽減するのに役立ちますが、すべての感染を防ぐわけではありません。そのため、治療後も症状が繰り返していないか観察し、定期的な健康診断を受けることが重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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