マダニが媒介する血液原虫疾患である犬のバベシア感染症について、その症状・感染経路・診断・治療・予防法を獣医学の教科書に基づいてまとめました。


この症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診してください。
次の症状が一つでも見られた場合は、24時間以内に緊急の診察が必要です。△ 茶色や暗紅色の尿が出る △ 歯茎が白っぽく、または灰色がかって蒼白になる △ 呼吸が速く、苦しそうになる △ 突然倒れる、または立ち上がれない △ 発作やけいれんの症状が出る。重度の貧血は血液の酸素供給を遮断し、数時間以内に命を脅かす可能性があります。


このような犬は特に注意が必要です。
屋外での活動が多い、マダニの生息地域にお住まいの犬や、輸血の既往歴がある犬には、定期的なPCR検査をお勧めします。免疫力が低下しやすい幼犬、老犬、持病がある犬は、症状がより急速に進行する可能性があります。また、バベシア・ギプソニは治療後も体内に潜伏し、ストレスや免疫力の低下時に再発する可能性がある点も、必ずご承知おきください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Taylor M.A. et al., Veterinary Parasitology, 5th Edition, Wiley-Blackwell, 2024
[2] Nelson R.W., Couto C.G. et al., Notes on Canine Internal Medicine, 4th Edition, Saunders Elsevier
[3] Schaer M. et al., Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, CRC Press
[4] Bowman D.D. et al., Principles and Practices of Canine and Feline Clinical Parasitic Diseases, Wiley-Blackwell