猫の腫瘍生検と細針吸引細胞診は、悪性腫瘍かどうかを正確に判断するための重要な診断法です。早期発見と適切な治療のために、必ず知っておくべき情報を総合的にご紹介します。



すぐに動物病院を受診が必要な状況
猫が激しい痛みを示したり、しこりが急速に大きくなったり、出血や分泌物がひどくなったりした場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。また、呼吸困難、食欲の完全な消失、意識レベルの低下が見られる場合は緊急事態ですので、直ちに獣医師にご相談ください。



品種別の注意点と再発予防
腫瘍は猫の品種によって発症傾向が異なる場合がありますので、愛猫がどの腫瘍に特に注意が必要か、事前に獣医師と相談しておくことをおすすめします。品種に関わらず、年齢を重ねるにつれてリスクが高まるため、定期的な健康チェックで早期発見することが重要です。再発を防ぐためにも、治療後は獣医師の指示に従って経過観察を受け、環境によるストレスを軽減してあげてください。気になる症状が見られた場合は、次の予約を待たずにすぐに病院へご連絡ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 生検 | 細針吸引検査 |
|---|---|---|
| 検査方法 | 組織を直接切り取って採取 | 針で細胞を吸引 |
| 痛みの程度 | やや痛みあり、麻酔が必要 | ほとんどなし、麻酔不要 |
| 結果確認の速さ | 3〜7日 | 1〜3日 |
| 精度 | 非常に高い | 高い、一部の場合に限界あり |
| 費用 | 高い | 普通 |
生検は精度が高いですが、麻酔と回復の時間が必要です。細針吸引検査は迅速で負担が少ないですが、一部の腫瘍では精度が低くなることがあります。
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[1] Ryseff J.K., Bohn A.A. (2012) Detection of alkaline phosphatase in canine cells previously stained with Wright-Giemsa and its utility in differentiating osteosarcoma from other mesenchymal tumors. Vet Clin Pathol 41(3):391–395.
[2] Cotter, S.M. (1981) Oral pharyngeal neoplasms in the cat. J Am Anim Hosp Assoc 17:917–920.
[3] Hostetter S.J. (2023) Oral cavity, gastrointestinal tract, and associated structures. In: Canine and Feline Cytology: A Color Atlas and Interpretation Guide, 2nd edn. Saunders Elsevier, St. Louis, pp. 287–296.