猫の季節ごとの寄生虫予防戦略について、春から秋にかけては主要な寄生虫の発生リスクが高まるため、予防が必須となります。症状や原因を把握し、適切な診断・治療・管理を通じて健康を守ることが大切です。



すぐに動物病院を受診すべき症状
猫が激しいかゆみを訴えたり、皮膚が剥がれて出血したりする場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。寄生虫の感染がひどくなると、二次的な細菌感染症やアレルギー反応を引き起こす可能性があります。特に、猫の食事や睡眠に影響が出ている場合は、緊急事態となる恐れがあります。
| 項目 | 使用方法 | 効果期間 | おすすめの時期 |
|---|---|---|---|
| 外用剤 | 皮膚に塗布 | 1か月 | 春〜秋 |
| 経口剤 | 薬物を服用 | 1か月 | 通年 |
| 首輪型 | 首輪を着用 | 3か月 | 春〜秋 |
外用剤は皮膚に直接作用して即時的な効果がありますが、水に触れると効果が減ることがあります。経口剤は服用するだけで効果があり、室内の猫に適しています。



品種別の注意点と再発予防
外出が頻繁であったり、他の動物との接触が多い猫は再感染のリスクが高まります。特にデモデクスなどの一部の寄生虫は感染力が強く、同居している動物の中に症状が表れていない無症候性の保菌者がいると、再び感染する可能性があります。そのため、予防薬の使用、環境管理、そして接触する動物の併せての検査と治療を継続的に行うことが必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed. BSAVA Publications, 2023.
[2] Principles and Practices of Canine and Feline Clinical Parasitic Diseases. Wiley-Blackwell, 2021.
[3] Shoorijeh, S.J. et al. Seasonal frequency of ectoparasite infestation in cats from Shiraz, Southern Iran. Turkish Journal of Veterinary and Animal Sciences, 2008.