猫の除草剤中毒は、パラコートやグリホサートなどの成分が肺、腎臓、肝臓を損傷する中毒性疾患です。症状から応急処置、危険な摂取量、予防法まで、獣医学資料に基づいてまとめました。



すぐに救急動物病院へ——この症状が見られたら、待たずに行動してください。
けいれん、呼吸困難、意識低下、粘膜が青紫色になるチアノーゼのいずれかが見られた場合は、直ちに救急動物病院へ搬送してください。除草剤中毒は通常、曝露後数時間以内に症状が現れますが、濃縮製品や大量に曝露された場合、最初は軽そうに見えても時間が経つにつれて悪化することがあります。何をどれくらい摂取したのかわからない場合は、症状だけでは判断が難しいため、摂取した除草剤の商品名やパッケージがあれば必ず持参してください。

屋外に出る猫や外出する猫の飼い主さんは、春と秋には特に注意が必要です。
外出猫や、防猫窓なしでベランダを利用する猫は、除草剤への曝露リスクがより高くなります。獣医毒理学の資料でも、除草剤への曝露は主に使用の多い春と秋に報告され、冬にはほとんど報告されていません。雑草管理が多い春(4~5月)と秋(9~10月)には、公園やアパートの花壇で除草剤が散布されることが多いため、この時期は屋外での活動時間を減らし、外出後に足や毛を丁寧に拭くルーティンを作っておくと良いでしょう。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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