猫の抗がん剤治療中に現れる副作用は消化器系、血液系、免疫系に影響を及ぼすため、早期に気づいて適切に管理することが大切です。正確な診断と個別に合わせたケアが、治療の成功率を高めることになります。



すぐに病院を受診する必要がある緊急のサイン
猫が24時間以上嘔吐を繰り返す場合や、血便・黒色便が見られる場合は、すぐに動物病院を受診してください。白血球数が急激に低下し、発熱、呼吸困難、意識低下が生じた場合は生命に危険が及ぶため、直ちに処置が必要です。



猫の品種によって、副作用のリスクが異なる場合があります。
猫によって骨髄や臓器の回復能力が異なるため、同じ抗がん剤を同じ用量で投与しても副作用の程度は猫によって異なることがあります。そのため、抗がん剤の投与前に毎回血球数検査(CBC)を行い、好中球や血小板の値を確認し、値が十分に回復していない場合は投与を延期するなど、獣医師が患者の状態に合わせて投与計画を調整することが重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, 2023
[2] Jenna H. Burton, ASHP guidelines on handling hazardous drugs, Am J Health Syst Pharm, 2006
[3] O’Keefe DA, Sisson DD, Gelberg HB, et al. Systemic toxicity associated with doxorubicin administration in cats, J Vet Intern Med, 1993