犬や猫の真菌性皮膚炎(リングワーム)は、人間にも感染する人獣共通感染症です。感染経路、症状、家庭でのケア方法について詳しくご説明します。


このような場合は、すぐに病院へお越しください。
以下のいずれかの状況に当てはまる場合は、人間のかかりつけの皮膚科とペットの動物病院に、同じ週内に受診することをお勧めします。具体的には、5歳未満のお子様、妊婦、抗がん剤治療中の家族と同居している家でペットに円形脱毛が見られた場合、発疹が2週間以内に体の複数の部位に広がった場合、膿や滲出液が出ている場合(二次細菌感染症を伴う)、頭部やひげの生えている部分に症状が現れて毛が抜けている場合などが該当します。自己判断で軟膏だけを塗って放置すると、二次細菌感染症が合併したり、特に免疫力が低下している方では治療期間が長引く可能性があるため、早めに受診することが望ましいです。

再発の予防と、特に注意が必要な品種
ペルシャやヒマラヤンなどの長毛種猫は、毛が長く密度が高いため、胞子が長く潜伏しやすい傾向があります。そのため、より細やかなケアが必要です。ヨークシャー・テリアやマルチーズなどの長毛小型犬も、定期的なグルーミングと耳や指先の観察が欠かせません。多頭飼いのご家庭では、一匹だけを治療しても、他の保菌個体から再び感染する可能性があるため、同居しているすべてのペットを一緒に検査・治療するのが基本です。無症状の保菌が疑われる場合は、抗真菌シャンプーでシャンプーした後に再度培養検査を行い、確認することができます。治療が完了した後でも、獣医師の指示に従って一定期間抗真菌シャンプーでのケアを続けることで、再発のリスクを減らすことができます。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Hill P., Dermatophytosis, 100 Top Consultations in Small Animal General Practice, Ch. 34
[2] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition, Dermatophytosis Chapter
[3] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, Dermatophytosis Section
[4] Clinical Atlas of Canine and Feline Ophthalmic Disease, 2nd Edition