猫の徐脈や房室ブロックは、心臓の伝導系に異常が生じることで心拍数が低下したり、電気信号の伝達が遮断されたりする疾患です。早期発見と適切な管理が、生存率を高めるための鍵となります。



すぐに病院を受診する必要がある緊急事態
失神、激しい呼吸困難、意識喪失、心拍数が極端に少ないか不規則な場合は生命に危険が及ぶため、直ちに動物病院を受診してください。これらは心停止につながる可能性があるため、迅速な対応が不可欠です。



猫の品種別注意と再発防止
心筋症などの一部の心臓疾患は、特定の猫の品種でより多く見られることが知られています。そのため、品種の特性を考慮した定期的な心臓検査が役立ちます。また、薬を服用中の方は、症状が改善して見えても急に中止せず、必ず獣医師と相談して用量を調整してください。再発や悪化を防ぐためには、定期的な心臓検査と経過観察が重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
| 項目 | 主な症状 | 治療の必要性 | 予後 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 心拍がやや遅い、日常活動に異常なし | いいえ | 良好 |
| 中等度 | 失神を誘発する可能性、無気力、食欲低下 | はい | 普通 |
| 重症 | 意識消失、呼吸困難、心停止のリスク | はい | 不安定 |
重症度が高いほど、速やかな病院受診と治療が必要です。
シェア
[1] Feldman EC, Nelson RW. Canine and Feline Cardiology. 5th ed. Philadelphia: Elsevier; 2015.
[2] Bonagura JD, Twedt DC. Veterinary Cardiology. 2nd ed. St. Louis: Elsevier; 2018.
[3] American College of Veterinary Internal Medicine. Guidelines for the Diagnosis and Management of Feline Arrhythmias. 2021.