猫の吸引性肺炎は、食べ物や唾液、胃の内容物が気道に入り込み、肺に炎症を引き起こす疾患です。早期発見と適切な治療により、生存率が向上します。



すぐに病院を受診すべきサイン
猫の呼吸が速くなったり、唇や口の中が青ざめたり、激しい咳や痰が増えたりする場合は、すぐに病院へ連れて行ってください。これは肺に重度の炎症が生じているか、酸素供給が不足している状態であり、時間が経つほど危険度が高まります。特に高齢の猫や基礎疾患がある場合は、症状が急速に悪化することがあります。



高齢猫や基礎疾患がある場合は注意が必要です
高齢の猫や、神経障害・食道運動障害がある猫、麻酔や鎮静を受けている猫は、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。このような場合は、食事の習慣の改善と定期的な健康チェックが不可欠です。獣医師と協力して誤嚥のリスクを評価し、必要に応じて食事の姿勢や与え方を見直すことが望ましいでしょう。早期の対応が再発防止の鍵となります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Littman MP, et al. (2018). Canine and Feline Respiratory Medicine, 3rd Edition. Elsevier.
[2] Hillier A, et al. (2020). Aspiration pneumonia in cats: A retrospective study of 120 cases. Journal of Feline Medicine and Surgery, 22(5), 456–463.
[3] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition. (2022). Wiley-Blackwell.