猫の肛門腺は、正常に排出されない場合、炎症や感染症を引き起こす可能性があります。症状と原因を把握し、適切なケアが必要です。



肛門嚢が破裂したり、膿が出たりする場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。
肛門腺が破裂したり、膿が出たりしている場合は、感染が深刻に進んでいるサインです。この状態では激しい痛みを伴うほか、発熱や食欲不振などの全身症状が現れることもあります。獣医師による緊急の治療が必要で、抗生物質の投与とともに、膿の排出や手術が検討されることがあります。放置すると膿瘍や組織の破壊に発展する恐れがあるため、必ず緊急事態として病院を受診してください。



特定の品種は肛門腺の問題によりかかりやすいため、注意が必要です。
一部の猫は、遺伝的に肛門嚢が小さい(低形成)場合や、排泄経路(管)が狭い場合など、問題を起こしやすいことがあります。また、肛門周囲の筋肉の緊張度の変化や、分泌物が過度に濃くなることも、排泄を妨げる要因となります。こうした素因がある猫には、定期的な健康チェックと早期のケアが重要です。肥満もリスク要因となるため、日常的な体重管理と健康管理に留意しましょう。なお、シャム猫では肛門嚢腫瘍が比較的よく報告されているため、肛門嚢の部位にしこりが触れた場合は特に注意が必要です。適切なケア方針は、獣医師と相談して計画を立てることが最も安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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