犬と猫の食事、運動、睡眠、社会性、免疫管理の違いを、獣医学の教科書を基準に比較してまとめました。一緒に飼うか、里親になるかをお考えの方にとって、ぜひ知っておいていただきたいガイドです。

| 項目 | 犬 | 猫 |
|---|---|---|
| 食性の特徴 | 雑食傾向 | 真の肉食 |
| 1日の睡眠時間 | 12~14時間 | 14~16時間 |
| 活動パターン | 昼行性(日中に活動) | 薄明薄暮性(明け方・夕方) |
| 運動の必要量 | 毎日30分~2時間の散歩 | 室内での狩り遊び中心 |
| 社会性 | 群れ生活・飼い主志向 | 独立志向・縄張り中心 |
| 主なコミュニケーション方法 | 尻尾を振る・吠える | ゆっくりまばたき・ニャー |
| 必須ワクチン | DHPPL・狂犬病・ケンネルコフ | FVRCP・狂犬病・白血病 |
| 代表的な病気 | 膝蓋骨脱臼・アトピー | 慢性腎臓病・下部尿路疾患 |
獣医学の教科書の推奨基準 (Nutrient Requirements of Dogs and Cats, The Cat Clinical Medicine 2nd Ed.)

一緒に飼う際のドッグフード・おやつの注意点
ペットフードを混ぜたり共有したりするのは絶対に避けてください。猫に犬用フードを継続的に与えると、タウリンやアラキドン酸の欠乏症を引き起こす可能性があります。一方、犬に猫用フードを与えると、タンパク質や脂質の過剰摂取により、肥満や膵炎のリスクが高まります。また、犬はブドウ、玉ねぎ、チョコレート、キシリトールに、猫はユリ、玉ねぎ、チューリップ、マグロの過剰摂取にそれぞれ敏感ですので、おやつや室内植物も動物の種類ごとに分けて管理してください。


一緒に育てる際の免疫・衛生管理のヒント
食器、水入れ、トイレは必ず別々に用意してください。猫の糞便にはトキソプラズマ、犬の糞便にはジアルジアのような人獣共通・交差感染する寄生虫が含まれている可能性があるため、お互いの感染を防ぐ必要があります。新しいペットを迎え入れた後は、少なくとも2週間の隔離期間を設け、同じ空間で自由に生活する前に、獣医師による健康チェック、駆虫、ワクチン接種をすべて完了させるのが原則です。同居の初期段階では、臭いの交換→短い時間の対面→監視下での同居という順序で、段階的に進めていきましょう。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] National Research Council, Nutrient Requirements of Dogs and Cats, National Academies Press, 2006
[2] Little SE, The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Elsevier, 2024
[3] Silverstein DC, Hopper K, Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition, Elsevier, 2023