犬のドッグフードに頻繁に使われる炭水化物原料4種類(米・サツマイモ・ジャガイモ・トウモロコシ)の消化率・アレルギーリスク・栄養特性を比較し、わんちゃんに合った原料の選び方をご紹介します。

| 項目 | 米 | サツマイモ | ジャガイモ | トウモロコシ |
|---|---|---|---|---|
| 消化率 | 高い(とても消化が良い) | 比較的高い | 中程度 | 中程度 |
| GI指数(血糖指数) | 中程度~高い | 中程度(低めです) | 高い | 中程度 |
| アレルギーリスク | 低めです | 低めです | 低めです | 相対的に高いことがあります |
| 食物繊維 | 低い | 高い | 中程度 | 中程度 |
| カロリー(100g) | 約120~130kcal | 約90kcal | 約80kcal | 約95kcal |
| おすすめの体質 | 腸が敏感・回復食 | 肥満・便秘 | 低アレルギー | 健康な成犬 |
教科書の抜粋だけでは原料ごとの正確な消化率の数値が確認できないため、一般的な傾向として表記しました。消化率・血糖指数(GI)は調理・フードの加工法によって変わることがあります。


炭水化物原料の選択時に注意すべき点
ドッグフードを変更する際は、7~10日かけて徐々に新しいフードを混ぜながらゆっくりと切り替えてください。急な変更は嘔吐や下痢を引き起こす可能性があります。また、特定の原材料に対して繰り返し皮膚のかゆみや軟便が見られる場合は、アレルギーの可能性がありますので、獣医師に相談のちに除去食療法(elimination diet)で原因を特定する必要があります。糖尿病、腎臓病、膵炎のある子は必ず処方食を使用し、原材料を勝手に変更しないでください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Fascetti AJ, Delaney SJ, Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed, Chapter 8: Commercial and Home-Prepared Diets
[2] Hand MS et al., Small Animal Clinical Nutrition, 5th Ed, Chapter 5: Commercial Pet Foods
[3] Case LP et al., Canine and Feline Nutrition, 3rd Ed, Chapter 9: Carbohydrates