犬用の手作りおやつと市販のおやつの安全性・栄養・保存性を獣医栄養学の基準で比較し、あなたのわんちゃんに合った選び方をお伝えします。


| 項目 | 手作りおやつ | 市販おやつ |
|---|---|---|
| 材料の透明性 | 非常に高い | ラベルの確認が必要 |
| 栄養バランス | 偏りやすい | 設計に基づくバランス |
| 保存料・添加物 | False | True |
| 保存期間 | 3~7日(冷蔵) | 数か月 |
| カビ・酸化のリスク | 高い | 低い |
| アレルギー管理 | 有利 | 成分による |
| 費用(月間) | 材料費+時間 | 製品価格のみ |
出典:Applied Veterinary Clinical Nutritionに基づく、2026年時点の一般的な比較
手作りおやつを作る際に絶対に使ってはいけない材料
ネギ類(タマネギ、ニンニク、ニラ、ネギなど)には赤血球を損傷する成分が含まれており、貧血を引き起こす可能性があります。チョコレートもテオブロミンの作用で心臓に負担をかけるため、避けるべきです。ブドウやレーズンは腎臓障害を、キシリトールは急性低血糖や肝障害を引き起こすことが知られています。加熱の有無にかかわらず、割れた鶏の骨や豚の骨は食道や腸に刺さったり、異物による閉塞や穿孔を引き起こしたりする恐れがあります。人間用の調味料(塩、醤油、砂糖)はすべて使用しないでください。基本原則は「単一素材・無塩・完全乾燥」です。

おやつは1日のカロリー摂取量の10%を超えないようにしてください。
手作りでも市販のものであっても、おやつは主食の代わりにはなりません。おやつの摂取量が1日の総カロリー摂取量の10%を超えると、主食で補うべき必須栄養のバランスが崩れてしまう可能性があります(1日のカロリーの90%以上を完全栄養食で摂取している場合、栄養欠乏はほとんどありません)。犬の1日に必要なカロリーは体重(BW^0.75)や活動量によって大きく異なるため、まずは愛犬の1日の推奨カロリーを確認し、その10%以内(例:サツマイモのキューブ2~3個程度)におやつの量を設定するのが正確です。肥満、消化器疾患、膵炎の既往歴がある場合は、必ず獣医師と相談してから量を決定してください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Ed — Treats and Snacks Chapter
[2] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed — Dietary Management
[3] Nutrient Requirements of Dogs and Cats (NRC, 미국국립연구위원회)