ビション・フリーゼとマルチーズの性格、被毛のケア、かかりやすい疾患、免疫の弱点を獣医学的根拠に基づいて比較し、ご家庭に合った品種選びをサポートします。

| 項目 | 項目 | ビションフリーゼ | マルチーズ |
|---|---|---|---|
| 成犬体重 | 項目 | 5~8kg | 3~4kg |
| 毛質 | 項目 | 巻き毛のダブルコート | 生糸(きいと)タイプのシングルコート |
| 抜け毛 | 項目 | 少ない | 非常に少ない |
| 活動量 | 項目 | 多い | 普通 |
| 社会性 | 項目 | 非常に外交的 | 飼い主に執着するタイプ |
| 吠える傾向 | 項目 | 中程度 | 高め |
| 平均寿命 | 項目 | 13~15年 | 12~15年 |
個体ごとのばらつきがあり、一般的な犬種の特性を基準に作成しました。

この2品種に共通して、特に注意すべき点
マルチーズを含む一部の小型犬では、ワクチン接種部位の反応(血管炎)のリスクが報告されています。獣医皮膚科学の教科書によれば、ラサ・アプソ、マルチーズ、ペキニーズ、ポメラニアン、プードル、ヨークシャー・テリアでは、注射(ワクチン)部位の血管炎による皮膚病変がより頻繁に現れると報告されています。ビション・フリーゼは当該教科書の高リスク品種リストには含まれていませんが、いずれの品種でも接種後数日以内に注射部位にカサブタ、脱毛、赤い斑点が現れた場合は、必ず動物病院にご連絡ください。

マルチーズの飼い主が特に注意すべき神経系のサイン
マルチーズは、神経系疾患の一つとして水頭症(脳内に脳脊髄液が過剰に溜まる疾患)が挙げられることがあります。犬の頭頂部が膨らんでいたり、特に理由もなくぐるぐると回ったり、壁に頭を押し付けたり、突然発作を起こしたりする場合は、すぐに動物病院での診察が必要です。獣医学の教科書でも、水頭症のような脳の構造的疾患が発作を引き起こす原因として取り上げられています。そのため、ぐるぐると回る・頭を押し付ける・発作などの兆候は、脳の機能異常を疑わせる症状ですので、軽く見ないことが大切です。神経系の異常の兆候を早期に発見できるよう、普段の行動の変化や体の異常を細かく観察することが重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition
[2] Textbook of Cardiovascular Medicine in Dogs and Cats
[3] The Dog Care Handbook: Things I Wish My Vet Had Told Me