ヨークシャー・テリアのシルキーな被毛の特徴から、日常のブラッシング、シャンプーやトリミングの頻度、皮膚トラブルの予防まで、飼い主さんが知っておきたいグルーミングのポイントをまとめました。


| 項目 | フルコート | パピーカット | サマーカット |
|---|---|---|---|
| 毛の長さ | 床まで | 2~4cm | 0.5~1cm |
| 1日のブラッシング時間 | 15~20分 | 5~10分 | 3~5分 |
| トリミング周期 | 4週 | 5~6週 | 6~8週 |
| もつれのリスク | 非常に高い | 普通 | 低い |
| おすすめの飼い主 | ショー・マニア | 一般の飼い主 | 活動の多い家庭 |
夏場に皮膚トラブルが多い子にはサマーカットも良い選択です

このようなグルーミングは絶対に避けてください。
不適切なグルーミング習慣は、皮膚炎や外耳炎、目の刺激を引き起こす可能性があります。以下の点は必ず避けてください。 - 人間用シャンプー・リンスの使用(pHの違いにより皮膚バリアが損傷します) - 濡れたまま放置する(マラセチア菌による真菌性皮膚炎のリスクがあります) - 耳の中の毛を無理に抜く(炎症や痛みを引き起こします) - 目の周りの毛をハサミの先で切る(角膜損傷のリスクがあります) - 絡まったままシャンプーする(水を含んだ結び目はさらに硬くなります)

ヨークシャーテリアの品種特有の注意点
グルーミングそのものよりも、犬種特有のリスクについても併せて知っておくと安心です。 - 気管虚脱(気管狭窄):首輪よりも胴輪(ハーネス)の使用を推奨し、グルーミング中の首回りの強い圧迫は避けてください。 - 膝蓋骨脱臼:シャンプーやドライヤーの際には滑りやすい床を避け、マットを敷いてください。 - 低血糖:子ヨークシャーテリアは長時間のグルーミングで疲れやすいため、適度に休憩を取り、おやつを与えてエネルギー補給をしてあげてください。 - 皮膚の二次感染への脆弱性:ヨークシャーテリアは、毛嚢や皮膚にトラブルがあると、細菌性膿皮症やマラセチアによる二次感染を起こしやすくなります。グルーミング中は優しく扱い、薬用シャンプーを使用する際は成分を確認してください。 異常な兆候が見られた場合は、すぐにグルーミングを中止し、獣医師にご相談ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Miller, Griffin, Campbell, Muller and Kirk's Small Animal Dermatology, 7th Edition, Chapter on Breed-Specific Dermatoses
[2] Hnilica & Patterson, Small Animal Dermatology: A Color Atlas and Therapeutic Guide, 4th Edition
[3] Ettinger, Feldman, Cote, Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Edition — Tracheal Collapse and Toy Breed Considerations