チャウチャウは、股関節形成不全、皮膚疾患、内反性瞼などの遺伝性疾患に特に注意が必要な犬種です。主な疾患と生涯にわたる健康管理のポイントをご紹介します。



目のトラブルについて — 内反症は早期手術が解決策です
眼瞼内反転は、まぶたが内側に巻き込んで睫毛が角膜を継続的に刺激する構造的な問題です。放置すると、角膜への持続的な刺激により深刻な二次的な眼科病変が進行する可能性があります。チャウチャウは顔のシワのため、眼瞼内反転の発生率が高い品種として知られています。頻繁に瞬きをする、目やにや涙が過剰に出るなどの症状が見られる場合は眼科での診察が必要で、確定診断後は顔の形態が成熟した時期(一般的に生後6~12ヶ月以上)に手術で矯正することが標準的な治療法です。
| 項目 | 子犬期(~12か月) | 成犬期(1~7歳) | シニア期(7歳~) |
|---|---|---|---|
| 股関節検査 | 6か月前後に予備検診 | 年1回のレントゲン検査を推奨 | 6か月ごとに痛み・歩行のチェック |
| 皮膚ケア | しわ・指の間を毎日確認 | 週2~3回のブラッシング・しわの洗浄 | 皮膚疾患への早期対応 |
| 目のケア | 眼瞼内反の有無を確認 | 定期的な眼科検診 | 白内障・乾性角結膜炎のチェック |
| 体重管理 | 過剰な給与を禁止(関節への負担) | BCS 4~5を維持 | 筋肉量の維持・低脂肪食 |
チェックの日程は獣医師との相談で調整してください。

チャウチャウの特有の体質——麻酔・暑さに注意
チャウチャウは気質が敏感で、厚手の二重被毛のために体温の放散が制限されるため、夏場の高温多湿な環境では特に注意が必要です。呼吸が荒くなったり、よだれを大量に出したり、歯茎が赤くなったりしている場合は、熱中症の兆候かもしれません。また、手術やスケーリングなど麻酔が必要な処置の前には、必ず獣医師に品種特性を伝え、事前に血液検査を受けることが安全です。真夏の散歩は、朝の早い時間や夕方の遅い時間など、アスファルトが冷めた時間帯を選びましょう。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Textbook of Veterinary Orthopaedic Surgery, Chapter: Canine Hip Dysplasia
[2] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed, Hip Dysplasia section
[3] Muller and Kirk's Small Animal Dermatology, 7th Ed
[4] Slatter's Fundamentals of Veterinary Ophthalmology, 5th Ed