テルビナフィンは、犬や猫の皮膚真菌感染症の治療において第一選択薬として用いられるアリルアミン系抗真菌薬です。作用機序、投与量、副作用、および服用時の注意事項についてご説明します。


自己判断による投薬は絶対にしないでください。
テルビナフィンは処方箋が必要な医薬品です。保護者の方が独断で人間用のラミシル錠を割って与えたり、インターネットで購入して飲ませたりすることは絶対にしないでください。体重に応じた用量と投与期間は、獣医師が感染部位、カビの種類、肝機能などを総合的に判断して決定します。特に肝疾患のある子は用量調整が必須であり、血液検査なしで投与を開始すると肝毒性が生じる可能性があります。

肝機能検査は必ず必要です。
テルビナフィンは、併存疾患のない健康な動物に使用する場合は、投与期間の長短にかかわらず、定期的な血液検査が必ずしも必要ではありません。英国小動物獣医学協会(BSAVA)の皮膚科学教科書によれば、併存疾患がない場合、定期的な実験室モニタリングなしでテルビナフィンを使用できます。ただし、以下の場合は獣医師と相談し、血液検査(ALT、ALPを含む)を検討する必要があります。 - 既存の肝疾患がある、または疑われる場合 - 肝代謝に影響を与える可能性のある他の薬物を併用している場合 - 治療中に嘔吐の繰り返し、無気力、黄疸などの異常症状が現れた場合 いずれの場合でも、獣医師が指定した投与期間と指示に従い、状態の変化があればすぐに連絡してください。
| 項目 | テルビナフィン | イトラコナゾール | ケトコナゾール |
|---|---|---|---|
| 薬物分類 | アリルアミン系 | アゾール系 | アゾール系 |
| 作用の仕組み | 殺真菌(皮膚糸状菌)/静真菌(酵母) | 静真菌(増殖抑制) | 静真菌(増殖抑制) |
| 皮膚糸状菌への効果 | 最も優れる | 優れる | 普通 |
| 肝毒性のリスク | 低い | 中程度 | 高い |
| 他の薬との相互作用 | 少ない | 多い | 多い |
| 猫への安全性 | 良好 | 良好 | 注意が必要 |
実際の選択は獣医師がその子の状態・感染の種類・現在服用中の薬を考慮して決定します

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Edition - Terbinafine
[2] Handbook of Veterinary Pharmacology - XIV. Antifungal Agents, F. Terbinafine
[3] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition - Systemic Antifungal Therapy
[4] Canine and Feline Respiratory Medicine, 3rd Edition - Antifungal Drug Table