プラジカンテルは、犬や猫の条虫(じょうちゅう)感染症の治療に用いられる代表的な駆虫成分です。安全域は広いものの、体重や感染した寄生虫の種類に合わせた正確な用量が重要です。

| 項目 | 犬 | 猫 |
|---|---|---|
| 標準用量 | 5mg/kg 経口 1回 | 5mg/kg 経口 1回 |
| エキノコックス感染時 | 標準の5mg/kgでも良好、獣医師の診断・処方が必要 | 標準の5mg/kgでも良好、獣医師の診断・処方が必要 |
| 再投与 | 再感染防止のため獣医師が定めたスケジュールに従う | 再感染防止のため獣医師が定めたスケジュールに従う |
| 最小投与年齢 | 生後4週以上を推奨 | 生後6週以上を推奨 |
獣医薬理学の教科書基準。実際の用量は体重・感染の種類・剤形によって異なります。

このような場合は、必ず注意してください。
プラジカンテルは安全域が広いものの、絶対に安全というわけではありません。生後4週間未満の非常に若い犬、生後6週間未満の猫、妊娠中や授乳中の母犬・母猫、そして肝疾患のあるペットについては、必ず獣医師の相談を受けた上使用してください。特に注射剤は稀に痛みや局所反応を引き起こす可能性があるため、一般的には経口剤が使用されます。他の駆虫薬やフィラリア症予防薬と併用する際は、成分の重複がないか確認する必要があります。

人にも感染する人獣共通感染症に注意
エキノコッカス条虫は、人にも感染する人獣共通寄生虫です。野生動物が多い地域にお住まいの場合や、狩猟や生肉の摂取習慣があるワンちゃん、放し飼いのネコちゃんには、特に定期的な駆虫が重要です。駆虫後48時間は、排泄直後にはすぐに片付け、手袋を着用して処理することをお勧めします。お子様や免疫力が低下している方がお住まいの場合は、さらに注意が必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Edition, Praziquantel Monograph
[2] Blackwell's Five-Minute Veterinary Consult Clinical Companion: Small Animal Toxicology, 3rd Edition, Anthelmintics Appendix
[3] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Gastrointestinal Parasites (Table 26.15)
[4] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, Intestinal Helminths Chapter