足を触られるたびに縮こまったり、噛みつこうとする愛犬・愛猫のために、肉球に触れることに慣れるためのステップバイステップのトレーニング方法をご紹介します。1日1~2分、4週間のプログラムで、だれでも実践できます。

| 項目 | 1週目 | 2週目 | 3週目 | 4週目 |
|---|---|---|---|---|
| 目標 | 足の近くをかすめる | 肉球を触る | 指の間を触る | 爪切り道具に慣らす |
| 時間 | 5秒以内 | 10〜15秒 | 20〜30秒 | 1分以内 |
| 1日の回数 | 3〜5回 | 3〜5回 | 2〜3回 | 1〜2回 |
| 報酬 | すぐにおやつ | すぐにおやつ+褒める | おやつ+撫でる | おやつ+遊び |
| チェックポイント | 緊張なく受け入れる | 肉球をぐっと押してもOK | 爪を1本ずつ分けてもOK | 道具に対面しても反応なし |
ペットが前の段階で緊張したら、すぐに1段階戻ってください。

トレーニングを中止すべきストレスのサイン
以下の兆候が見られた場合は、すぐにトレーニングを中止し、ペットが落ち着くまでお待ちください。無視して続けると、足に触られることへの恐怖症が悪化する可能性があります。 - 犬: 唇をなめる、あくびを繰り返す、目白が見える、耳を後ろに倒す、尻尾を足の間に挟む、唸る - 猫: 尻尾の先を素早く振る、耳を平らにする、瞳孔が開く、ひげを後ろに倒す、低い声で鳴く 攻撃的な反応が繰り返される場合は、獣医行動学専門医への相談が必要です。

犬・猫の社会化期間を活用する
犬は生後約3〜14週、猫は生後約3〜7週(最大9週まで)が社会化の敏感期です。この時期に肉球や耳、口腔内などの敏感な部位をポジティブに触れさせてあげると、生涯にわたってハンドリングを快適に受け入れるようになります。パピークラスやキトンケアの教育でも、この時期のハンドリング訓練が最も重視されています。ただし、ワクチン接種が完了していない時期であるため、外側の床に足を接地させる活動は避け、室内で抱っこして行うようにしてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Overall KL, Manual of Clinical Behavioral Medicine for Dogs and Cats, Elsevier, 2013
[2] Yin S, Low Stress Handling, Restraint and Behavior Modification of Dogs & Cats, CattleDog Publishing, 2009
[3] AAHA Canine and Feline Behavior Management Guidelines, 2015