子猫のトイレのしつけは、生後3~4週間頃から本能で始まります。適切な場所、砂、サイズが揃っていれば、ほとんどの場合1~2週間で定着します。

| 項目 | 3〜4週 | 5〜7週 | 8週以降 |
|---|---|---|---|
| 主な行動 | 母猫が排泄を促し後始末、運動能力が発達 | 自分で排泄を始める、本能的な掘る行動 | トイレの使用習慣が定着、学習は継続 |
| 必要なトイレ | 縁が低い小さなトイレ | 入りやすいオープン型 | ゆとりある大きさのオープン型 |
| おすすめの砂 | 無香の細かい粒 | 無香の凝固型 | 無香の凝固型 |
| 飼い主の関与 | 環境のセッティング | 食後に連れて行く | 清潔の維持 |
個体差があるため年齢は参考用です

絶対にやってはいけないこと
失敗した場所に子猫の鼻を押し付けて叱る行為は絶対に避けてください。獣医行動医学の教科書によれば、このような罰は学習効果をもたらさないだけでなく、トイレそのものへの恐怖心を植え付け、回避行動を引き起こす原因となります。一度トイレ回避が生じると、その改善は非常に困難になります。失敗した際は、無反応で片付け、酵素系洗剤を使用して臭いを完全に除去するだけで十分です。

病院で相談が必要なサイン
学習が完了した子猫が、突然トイレに行けなくなったり、排尿時に泣いたり、尿に血が混じったり、トイレを頻繁に行き来するものの尿量が少なくなったりした場合は、すぐに動物病院を受診してください。特にオスの子猫における尿道閉塞は、命に関わる緊急事態です。また、下痢や便秘が3日以上続いたり、排便後も引き続き力んでいる様子が見られる場合は、寄生虫や消化器疾患の検査が必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Introduction to Animal Behavior and Veterinary Behavioral Medicine, Chapter 13: Feline Elimination Disorders
[2] The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Chapter 16: Behavior Problems
[3] Overall KL, Manual of Clinical Behavioral Medicine for Dogs and Cats, 2013