イトラコナゾールは、犬や猫の真菌性皮膚病や全身性真菌感染症の治療で最もよく使われる経口抗真菌薬です。ここでは、飼い主さんが理解しやすいように、服用方法、副作用、注意点についてまとめました。

| 項目 | イトラコナゾール | フルコナゾール | ケトコナゾール |
|---|---|---|---|
| 吸収条件 | 食事と一緒に | 空腹でも可 | 食事と一緒に |
| 肝負担 | 中程度 | 低い | 高い |
| 皮膚糸状菌症 | 第一選択 | 効果が低い(推奨しない) | 使用可能 |
| 全身性真菌症 | 第一選択 | 効果的(疾患による) | ほとんど使わない |
| 猫での安全性 | 推奨(定期検査) | 安全 | 注意 |
獣医皮膚科・内科の教科書に基づく内容で、フルコナゾールは皮膚糸状菌には効果が低いものの、ブラストミセス症・ヒストプラズマ症のような全身性真菌症には効果的です。疾患・個体の状態に応じて獣医師が最終的に選択します。

このような場合は、すぐに病院にご連絡ください。
イトラコナゾールの服用中に、食欲不振、嘔吐、下痢、元気がないなどの症状が見られた場合は、肝毒性の兆候である可能性があります。歯ぐきや白目が黄色く見える黄疸は緊急事態です。まれに皮膚に潰瘍性の発疹が生じるケースも報告されていますので、すぐに服用を中止し、獣医師にご相談ください。

妊娠中、心臓病、肝疾患がある場合は
妊娠中のペットには、イトラコナゾールが奇形を引き起こす可能性があるため、原則として使用しません。うっ血性心不全の既往がある場合も症状を悪化させる可能性があるため、慎重に選択する必要があります。もともと肝疾患がある場合は用量調整が必要ですので、治療前に血液検査で肝臓の状態を必ず確認してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Canine and Feline Respiratory Medicine, 3rd Edition - Antifungal Therapy
[2] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed - Malassezia and Dermatophytosis
[3] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Ed - Antifungal Drugs
[4] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed - Systemic Mycoses
[5] Vlaminck K, Engelen M (2005) Pharmacokinetic studies of itraconazole for feline Microsporum canis dermatophytosis, Advances in Veterinary Dermatology 5, 130-136