犬の顎関節脱臼は、突然の痛みや口を正しく閉じられない症状が現れる疾患です。飼い主さんが知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに病院を受診する必要がある場合
犬が口をきちんと閉じられない、あるいは食事の際に大きな困難を示している場合は、直ちに動物病院を受診してください。顎関節脱臼は、口を閉じられない他の疾患とも混同されやすいため、正確な診断が重要です。脱臼状態が長引いて慢性化したり、再発したりすると、予後が悪化し、回復がより困難になる可能性があります。自宅で無理に顎を戻そうとせず、病院に到着するまでは与餌を控え、安静を保ってください。



| 項目 | 軽度 | 中等度 | 重度 |
|---|---|---|---|
| 症状 | 口を閉じるのが少し不快、不正咬合が軽度 | 口を完全に閉じられない、食べにくい | 顎が著しくずれる、不正咬合が明らか |
| 治療方法 | 非外科的整復(奥歯の間に支えを用いる)後に経過観察 | 麻酔・鎮静後に整復し、柔らかい食事で管理 | 慢性・再発・骨折を伴う場合は関節突起切除術などの手術を検討 |
| 予後 | 急性・単純な脱臼で適切に整復されれば予後は良好 | 適切に整復・管理されれば回復が可能 | 慢性・再発・基礎疾患を伴う場合は予後不良 |
回復期間と治療方法は個々の状況によって異なる場合があります。獣医師の判断が重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Evans, H.E. (1993). The respiratory system. In Miller’s Anatomy of the Dog, 3rd edition, pp. 463–493.
[2] Withrow, S.J. & Holmberg, D. (1983). Mandibular osteotomy and reconstruction in dogs. Veterinary Surgery, 12(3), 145–152.
[3] Salisbury, J.L. & Lantz, J. (1988). Postoperative complications following mandibulectomy in dogs. Journal of the American Veterinary Medical Association, 193(5), 612–616.