犬の歯肉過形成は、原因不明(特発性)または薬物の影響により歯肉が異常に肥大する疾患です。早期発見と適切な管理が重要です。



すぐに動物病院を受診が必要な場合
歯ぐきがひどく腫れ、出血が持続したり、食事を拒否したり、痛みを示すような場合は、すぐに動物病院を受診してください。これは感染症や歯周炎の悪化の兆候である可能性があります。特に、薬を服用中に歯ぐきに変化が見られた場合は、獣医師と相談して薬の調整を検討する必要があります。



| 項目 | 特発性過形成 | 薬物関連性過形成 |
|---|---|---|
| 主な原因 | 原因不明(特発性) | 特定の薬の服用と関連している可能性があります |
| 発症時期 | 成犬期から徐々に進行 | 薬の服用後に徐々に現れることがあります |
| 治療の方向性 | 増殖した歯肉の外科的切除が中心 | 獣医師と相談のうえ薬の調整または変更を検討 |
| 再発の可能性 | 手術後に再発する可能性があります | 原因となる薬を調整すると改善することがあります |
薬物に関連する場合は、獣医師と相談のうえ薬を調整すると改善することがありますが、特発性の場合は増殖した歯肉の外科的切除が必要になることがあります。
注意すべき点
愛犬が薬を服用中であれば、歯茎の変化を定期的にチェックすることがおすすめです。特に歯茎が赤くなったり厚くなったりした場合は、自己判断で薬を中止せず、すぐに獣医師にご相談ください。治療が遅れると、歯周組織や歯槽骨が損傷し、歯の喪失や深刻な感染症につながる可能性があります。日頃から歯茎のケアを続けることは、疾患の予防と進行抑制にとって非常に重要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Miller WH, Griffin CE, Campbell KL, Muller GH, Scott DW. Muller and Kirk’s Small Animal Dermatology. 7th ed. St. Louis, MO: Elsevier; 2013.
[2] Hopper K, Drobatz KJ, Rozanski E, Silverstein DC. Textbook of Small Animal Emergency Medicine. Hoboken, NJ: John Wiley and Sons; 2019.
[3] Plumb's Drug Information for Veterinary Medications. 12th ed. St. Louis, MO: Elsevier; 2022.