犬のボルデテラ呼吸器感染症は、感染力の高い咳を引き起こす病原体であり、特に犬が密集した環境で容易に蔓延します。飼い主の方が知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに病院を受診する必要があるサイン
犬が咳のほか、呼吸困難を示したり、歯ぐき・舌・口の周囲が青っぽく変色する(チアノーゼ)症状が見られた場合は、直ちに動物病院を受診してください。また、咳が数日以上続くか次第に悪化し、発熱を伴って食欲が低下する場合は危険な状態になる可能性があります。免疫力が弱い幼犬や高齢犬は肺炎などの重症状態に悪化するリスクが高いため、早期の診察が不可欠です。


| 項目 | 主な症状 | 対処方法 | 病院受診の必要性 |
|---|---|---|---|
| 軽度 | 発作的に繰り返す咳 | 自宅で休息し、暖かい環境を保ちながら状態を観察 | 概ね観察のみで十分 |
| 中等度 | 咳の悪化、食欲の低下、無気力 | 獣医師に相談の上、抗生物質を服用 | 推奨 |
| 重度 | 呼吸困難、歯茎・口が青いまたは青みがかっている(チアノーゼ) | 直ちに病院を受診、酸素療法が必要 | 必須 |
症状が悪化したり数日以上続く場合は、直ちに病院の受診をお勧めします。

注意すべき点:ワクチンの限界と副作用
ボルデテラワクチンは感染を完全に防ぐものではありませんが、症状の悪化や他の犬への感染拡大を抑える効果があります。一部の犬では、ワクチン接種後に一時的に発熱、倦怠感、食欲不振が見られることがあります。これは一過性の反応ですので、過度に心配する必要はありません。ただし、ワクチン接種後に異常な反応が持続する場合は、必ず獣医師にご相談ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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