猫の瞳孔が大きさや形を変えてしまう異方瞳孔は、感染症、外傷、神経疾患などが原因となる可能性があります。飼い主の方が知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
猫の瞳孔が突然左右で大きさが異なり、同時にけいれん、ショック、意識レベルの低下、呼吸困難が伴う場合は、直ちに動物病院を受診してください。これは全身性高血圧による高血圧性脳症や中枢神経系の疾患など、深刻な問題の兆候である可能性があります。また、急性の視力喪失が併発することもあります。遅延すると生命に危険が及ぶ可能性があるため、できるだけ早く獣医師にご相談ください。



| 項目 | 主な症状 | 対処方法 | 緊急性 |
|---|---|---|---|
| 感染または前部ぶどう膜炎 | 目の充血、分泌物、痛み | 抗炎症薬および基礎疾患の治療 | はい |
| 眼球内腫瘍または緑内障 | 瞳孔の非対称、充血、眼圧上昇、視力低下 | 眼圧測定、薬物または手術 | はい |
| 全身性高血圧または神経系の異常 | 網膜剥離、急性の失明、瞳孔の非対称 | 血圧の調整、神経学的検査 | はい |
緊急性は原因と症状の重症度によって異なります。けいれんや意識の低下、突然の視力喪失は直ちに病院を受診する必要があります。
注意: 日常の観察を怠ってはいけません。
猫の瞳孔異常は、初期段階では微細な変化として現れることがあります。飼い主さんが頻繁に観察しない場合、病状が悪化する可能性があります。特に高齢の猫や基礎疾患のある猫では、より注意が必要です。日常の目の状態を記録し、変化が見られた場合は速やかに獣医師にご相談ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, 2019
[2] Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed, 2021
[3] Veterinary Ophthalmology, 5th Edition, 2020