猫の胸水は、胸腔に液体がたまって呼吸困難を引き起こす急性の疾患です。飼い主さんが知っておくべき主な症状と対処法をまとめました。



すぐに病院を受診する必要があるサイン
猫が呼吸にひどく苦しみ、唇や舌が青白くなっている場合は、命に関わる可能性があります。この状態はすぐに獣医師の診察が必要です。自宅で応急処置を試みると、かえって症状が悪化することがあるので、できるだけ早く病院へ連れて行くことが大切です。



| 項目 | 主な兆候 | 応急処置 | 病院受診の要否 |
|---|---|---|---|
| 軽症 | 呼吸がやや速い、活動量の減少、呼吸数の増加 | 自宅で安静に過ごさせる、必要に応じて酸素供給を行う | 獣医師への相談を予約 |
| 中等度 | 口を開けて呼吸する、咳、呼吸数の増加 | すぐに病院への移動を準備、呼吸状態のモニタリング | すぐに受診 |
| 重度 | 唇が青みがかる、無気力、呼吸が苦しい、口で呼吸する | 救急室への搬送、酸素供給および鎮静の実施 | 直ちに救急処置が必要 |
症状が悪化した場合は、すぐに病院を受診する必要があります。特に胸腔穿刺を含む応急処置は、無菌処置と専門的な機器が必要なため、専門的な環境でのみ可能です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] The Cat, Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, 2020
[2] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition, 2022
[3] American College of Veterinary Internal Medicine (ACVIM) Guidelines on Feline Pleural Effusion, 2021