猫の肝臓疾患の予後を判断する重要な指標をまとめました。血液検査の結果と症状の変化から、早期対応が可能です。



| 項目 | 治療方法 | 予後の評価 |
|---|---|---|
| 軽症(アルブミン正常) | 食事の調整、補助栄養 | アルブミンが正常に維持されれば生存に有利な兆候 |
| 中等度(アルブミン低下・ビリルビン上昇) | 薬物治療、栄養補給 | ビリルビンの上昇は予後不良の指標として報告されています |
| 重症(持続的な黄疸・肝機能低下) | 入院治療、集中的な管理 | 予後は良くなく、積極的な治療とモニタリングが必要です |
予後は原因疾患や個々の症例によって大きく異なるため、獣医師による総合的な評価が必要です

すぐに病院を受診すべきサイン
猫が突然食欲を失い、目や歯茎が黄色く変色する(黄疸)場合や、嘔吐が繰り返される場合は、すぐに動物病院を受診してください。黄疸はビリルビン値の上昇を示しており、肝機能が急激に悪化している兆候である可能性があります。特にアルブミン値が著しく低下するなど、検査結果に異常が併存している場合は危険な状態であるため、速やかに獣医師にご相談ください。


タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Ed. (2023). Chapter 9: Hepatic Disease in Cats. Elsevier.
[2] Feline Emergency and Critical Care Medicine, 2nd Ed. (2022). Section 12: Liver Failure Prognosis Markers. Wiley-Blackwell.
[3] The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Ed. (2021). Chapter 15: Hepatic Disorders and Long-Term Outcomes. Elsevier.