11歳以上の猫に見られる認知機能障害の症状、診断、環境管理法を、獣医学の専門的な見地からまとめました。


このような症状が見られた場合は、すぐに動物病院へお越しください。
突然の発作、頭が片側に傾く症状(斜頸)、眼球が急速に震える症状(眼球振盪)は、認知機能障害ではなく、緊急のサインである可能性があります。脳腫瘍、前庭系疾患、高血圧性脳症との鑑別が必要ですので、24時間以内に必ず動物病院を受診してください。


年齢のせいだけで片付けてはいけません。
飼い主さんが最もよく犯すミスは、「ただ歳だから」と見過ごしてしまうことです。しかし、認知機能障害は早期に発見するほど、環境の整備や栄養管理で進行を遅らせることが可能です。高齢(おおむね10〜11歳以降)の猫の場合は、定期的な健康チェックのたびに神経や行動の変化も一緒に確認し、普段と違う行動が見られたら、その都度獣医師にご相談ください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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