猫の耳ダニは感染力の高い寄生虫で、耳のかゆみやフケ、頭を振るなどの症状が現れます。早期発見と適切な治療が重要です。



すぐに動物病院を受診すべきサイン
耳から強い悪臭がする、腫れや出血が見られる場合は、すぐに獣医師にご相談ください。これは耳ダニの感染が深刻化し、二次感染や中耳炎などの合併症を引き起こす可能性があるためです。治療が遅れると慢性外耳炎へと進行し、猫の生活の質が著しく低下する恐れがあります。


| 項目 | 使用方法 | 治療期間 | 注意事項 |
|---|---|---|---|
| 局所薬(点耳薬・スポットオン) | 耳に直接点滴するか(点耳薬)、セラメクチン・モキシデクチンは首の後ろの皮膚に塗ります(全身吸収) | 約2週間隔(または0日・30日)で2~3回 | 一部の猫は局所薬に敏感で、接触反応を示すことがあります |
| 注射薬 | 皮下注射 | 2~3週間隔で3~4回繰り返し投与 | 全身作用のため副作用の可能性があり、薬に敏感な猫は注意が必要です |
| 経口薬 | 薬の服用 | 1か月間隔で3回投与 | イソキサゾリン系が使われ、一緒に暮らす動物も同時治療を検討します |
獣医師が猫の状態に応じて適切な治療薬を勧めます。
治療中の注意点
治療薬の過剰使用や、獣医師の指示なしに他の薬を併用すると、副作用が生じる可能性があります。特に猫は局所薬に対して敏感で、接触反応を示すこともあるため、薬を使用した後に普段と異なる様子(食欲低下、嘔吐など)が見られた場合は、すぐに動物病院を受診してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Ed. British Small Animal Veterinary Association, 2020.
[2] Principles and Practices of Canine and Feline Clinical Parasitic Diseases. Wiley-Blackwell, 2015.
[3] American Association of Feline Practitioners (AAFP). Feline Parasite Control Guidelines. 2022.