猫の耳ダニ治療は、耳の洗浄、駆虫薬の投与、環境の消毒という3つのステップで進めます。各ステップの具体的な方法と注意点をまとめました。

このような状態の場合は、すぐに動物病院へお越しください。
耳から出血や膿が出ている場合、頭を片側に傾けたりバランスを取れなくなったりしている場合、さらに食欲低下や元気がない状態が伴う場合は、単なる耳ダニの問題を超えて中耳炎や内耳炎に進行している可能性が高いです。この段階では自己治療は避け、必ず動物病院で耳鏡検査と細菌培養検査を受けてください。

| 項目 | スポットオン型(首の後ろ) | 耳用点耳薬 | 全身経口薬 |
|---|---|---|---|
| 代表的な成分 | セラメクチン、モキシデクチン、フルララネル | イベルメクチン、ミルベマイシン | フルララネル(適応外経口)、イベルメクチン |
| 作用期間 | 1〜3か月 | 単回点滴後、必要に応じて3〜4週間後に反復 | 1〜3か月 |
| 利点 | ノミ・フィラリアを同時に予防 | 耳に直接作用 | 被毛に付着しない |
| 注意点 | 塗布後2日間は入浴禁止 | 各耳に1回点滴後、ダニの生活史に合わせて3〜4週間後に1回反復 | 小型猫は用量に注意 |
すべての製品は獣医師の処方に従い、体重別の用量を守る必要があります
人間用や犬用の薬を猫に使用してはいけません。
獣医皮膚科の教科書によれば、ペルメトリンやデルタメトリンなどのピレスロイド系成分は犬には安全ですが、猫には深刻な神経毒性を引き起こします。震えやけいれん、さらには死亡に至る場合もあるため、「犬用」のスポットオン剤を猫に使用することは絶対に避けてください。薬品の名称で迷った場合は、購入前に獣医師に確認するのが安全です。

治療中にありがちな失敗
症状が消えたからといって途中で薬を中止すると、卵から孵化したダニが再び成虫になり、再発する可能性があります。少なくとも3〜4週間は、処方されたスケジュールに従って継続的に投与することが必要です。また、綿棒を耳の奥深くまで挿入すると、耳垢をさらに押し込んだり、鼓膜に傷を負わせたりする恐れがあるため、見える部分のみを拭くのが原則です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition, Chapter: Ectoparasitic Diseases
[2] Principles and Practices of Canine and Feline Clinical Parasitic Diseases, Chapter 7: Mites and Lice
[3] Shoorijeh, S.J., Ghasrodashti, A.R., Tamadon, A. et al. (2008). Seasonal frequency of ectoparasite infestation in dogs. Turkish Journal of Veterinary and Animal Sciences 32(4): 309–313.