猫のコクシジウムは小腸に寄生する原虫で、特に猫や免疫力が低下している個体では、重度の下痢や脱水症状を引き起こす可能性があります。飼い主さんが知っておくべき重要な情報をまとめました。



すぐに動物病院を受診が必要な場合
猫が12時間以上餌を食べない場合、6時間以上下痢や血便、脱水症状(皮膚の弾力低下、眼球の陥没)が続く場合は、すぐに動物病院を受診してください。これらは重度の脱水や腸管障害の兆候であり、獣医師による迅速な診断と治療が必要です。特に猫や免疫力が低下している猫では、危険性が高まります。
| 項目 | 軽症 | 中等度 | 重症 |
|---|---|---|---|
| 主な症状 | 軽度の下痢、食欲低下 | 持続的な下痢、腹痛、体重減少、無気力 | 激しい下痢、血便、脱水、全身衰弱 |
| 治療期間 | 薬物によって短期(例:1〜5日) | 獣医師が定めた処方期間の間 | 状態によってより長くなることがあり、入院治療が必要です |
| 治療方法 | 経口の抗コクシジウム剤、栄養サポート | 抗コクシジウム剤(サルファ系薬剤など)、輸液治療 | 輸液療法、サルファ系などの抗コクシジウム剤、院内での入院管理 |
感染の程度によって治療期間と方法が異なるため、正確な診断が必須です。


注意事項と禁忌
抗コクシジウム剤は必ず獣医師の処方に基づいて使用し、特に肝臓や腎臓の機能が低下している猫ではより慎重に扱う必要があります。どのような薬でも、勝手に増量や減量を行わず、獣医師が猫の体重や状態に合わせて指示した用量と期間を厳守することが重要です。投薬中は猫の状態の変化をよく観察し、食欲の低下、嘔吐、下痢の悪化などの症状が見られた場合は、すぐに獣医師に相談してください。薬の過剰摂取は肝臓や腎臓に負担をかける可能性があるため、定められた用法・用量を正確に守ることが安全につながります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 10th Edition, 2023
[2] The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, 2019
[3] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition, 2021