猫の血液検査結果書にある主な項目と正常範囲、そして異常値が意味することを、飼い主さんの視点に合わせて整理しました。

| 項目 | 正常範囲(参考) | 高いときに疑われるもの | 低いときに疑われるもの |
|---|---|---|---|
| 赤血球(RBC) | 5.0〜10.0 M/μL | 脱水の可能性 | 貧血 |
| 白血球(WBC) | 5,500〜19,500/μL | 感染・炎症 | 免疫力の低下・骨髄の問題 |
| 血小板(PLT) | 200,000〜500,000/μL | 炎症反応 | 出血リスクの増加 |
| ヘマトクリット(HCT) | 25〜45% | 脱水 | 貧血 |
正常範囲は検査機器や機関によって異なる場合があります。必ず結果表に表示された参考範囲を基準に確認してください。

数値が異常だからといって、すぐに大きな病気とは限りません。
検査結果で正常範囲外の項目があっても、すぐに重大な病気を意味するわけではありません。脱水、ストレス、検査前の食事の有無などによって、数値が一時的に変動することがあります。ただし、複数の項目が同時に異常を示す場合や、繰り返し検査しても同じ異常が認められる場合は、追加の精密検査が必要です。結果を受け取ったら、必ず獣医師にご相談ください。


このような症状が見られる場合は、血液検査を早めに受けましょう。
普段より水を多く飲んだり、尿量が目立って増えた場合、食欲が急に落ちたり体重が急激に減った場合、嘔吐や下痢が3日以上続いている場合、歯茎が蒼白または黄色く変色している場合は、できるだけ早く血液検査を受けてください。これらの症状は、腎臓・肝臓・血液疾患の初期の兆候である可能性があります。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Stockham SL, Scott MA. Fundamentals of Veterinary Clinical Pathology, 3rd Edition, Wiley-Blackwell, 2008
[2] Willard MD, Tvedten H. Small Animal Clinical Diagnosis by Laboratory Methods, 5th Edition, Elsevier, 2012
[3] Silverstein DC, Hopper K. Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition, Elsevier, 2023
[4] International Society of Feline Medicine (ISFM). ISFM Guidelines on Feline Chronic Kidney Disease, Journal of Feline Medicine and Surgery, 2016