猫の急性腎不全は急速に進行し、命を脅かす可能性があります。原因と応急処置の方法を正確に把握しておくことが大切です。



すぐに動物病院を受診すべき緊急のサイン
猫が長時間水を飲まない、嘔吐を繰り返して倒れているような場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。これは急性腎不全の深刻な兆候である可能性があります。ただし、初期段階では検査数値が正常範囲内に見えることもあるため、獣医師が血液検査でクレアチニンとBUN(血中尿素窒素)の数値を確認し、治療を開始する必要があります。


| 項目 | 主な症状 | 応急対応 |
|---|---|---|
| 軽症 | 食欲低下、軽度の脱水 | 水を多めに与える、病院の受診予約 |
| 中等度 | 嘔吐、元気消失、尿量の減少 | すぐに病院を受診、静脈注射が必要 |
| 重度 | 意識低下、倒れる、尿が出ない | 救急外来を受診、血液透析を検討 |
段階ごとの対応は獣医師の判断によって変わることがあります。
予防のための注意事項
猫がユリ(リリー)、不凍液(エチレングリコール)、一部の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)や危険な植物などに接触しないよう注意してください。特にキッチンキャビネット、トイレ、庭などに危険物質が置かれていないか、念入りに確認する必要があります。予防が最も効果的な方法です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
シェア
[1] Plumb's Veterinary Drug Handbook, 9th Edition, 2022
[2] Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, 2020
[3] Veterinary Internal Medicine, 8th Edition, 2021