海辺やプールでペットが遭遇する可能性のある溺れ・水媒感染症・熱中症を予防するための安全ルールと応急処置法をまとめました。

| 項目 | 海辺(海水) | プール(塩素) | 渓谷・湖 |
|---|---|---|---|
| 主なリスク | 塩分中毒・波による溺水 | 塩素による結膜炎・皮膚炎 | レプトスピラ感染 |
| 飲み込んだ場合 | 嘔吐・下痢・けいれん | 胃腸への刺激・嘔吐 | 細菌性腸炎 |
| 皮膚への影響 | 塩分の刺激・紫外線による火傷 | 乾燥・かゆみ | 寄生虫・マダニ |
| 推奨滞在 | 30分ごとに休憩 | 20〜30分以内 | 流速を確認してから入水 |
体格・体力に応じて時間は半分に減らして適用してください。

すぐに病院へ連れて行くべき緊急のサイン
水遊び後に以下の症状が見られた場合は、すぐに24時間対応の動物病院へお越しください。 • 嘔吐や下痢を繰り返す(海水を大量に摂取した疑いあり) • 咳が止まらない、または呼吸が荒くなる(水や異物の吸引による吸引性肺炎の可能性あり) • 歯茎が紫色や濃い青色に変色する(酸素不足のサイン) • ふらつきや倒れ込み、けいれん • 呼吸数や呼吸努力が増加し、元気がない状態が続く 特に大量の水を飲み込むと吸引性肺炎を引き起こすことがあり、症状がすぐには現れない場合もあります。そのため、水遊び後は最低でも48時間、咳・呼吸数・元気の状態を必ず観察してください。

品種別の追加注意事項
短頭種(ブルドッグ・パグ・シーズー・ペルシャ):鼻や気道の構造が短く狭いため、短頭種気道症候群(BAOS)により呼吸困難を起こしやすい傾向があります。水泳そのものは避け、足湯程度の水位で楽しむようにしてください。 大型犬(ラブラドール・リトリバー):体力はありますが、運動中に体温が急激に上昇する可能性があります。30分間の水泳後は、必ず日陰で休ませてあげてください。 高齢犬・心臓疾患のある子:獣医師の相談なしで長時間の水泳は避けてください。 被毛の薄い品種(イタリアングレーハウンド・スフィンクス):毛が少ないため紫外線に弱いため、ペット専用日焼け止めを念入りに塗ってあげてください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] BSAVA Manual of Canine and Feline Dermatology, 4th Edition - Sun Protection and Photodermatitis
[2] Small Animal Critical Care Medicine, 3rd Edition - Drowning and Near-Drowning
[3] Ettinger's Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed - Heatstroke and Environmental Emergencies