7歳以上のシニア犬では、がんの発症率が急激に上昇します。時期ごとの推奨検査項目と、飼い主さんが自宅でチェックできるリストをまとめました。

検診の前に必ず確認しておきたいこと
検診の前日の夜8時以降は絶食が必要です。血液検査や腹部超音波検査の精度に影響するためです。お水は検診の2時間前まで自由に飲ませることができます。普段服用中の薬(心臓薬、関節薬、甲状腺薬など)は必ず事前に獣医師にお知らせください。一部の薬は検診結果の解釈に影響を及ぼすことがあります。
| 項目 | 血液化学・CBC | 腹部超音波 | 胸部X線 | 穿刺吸引検査 |
|---|---|---|---|---|
| 主に発見できるがんの種類 | リンパ腫、白血病 | 脾臓腫瘍、肝臓腫瘍、腎臓がん | 肺転移、縦隔リンパ腫 | 皮膚・皮下腫瘤の鑑別 |
| 非侵襲性 | True | True | True | True |
| 麻酔の必要 | False | False | False | False |
| 推奨頻度(7歳以上) | 6〜12か月 | 12か月 | 12か月 | 発見次第すぐ |
| 予想される費用帯 | 8,000円〜10,000円 | 10,000円〜20,000円 | 5,000円〜10,000円 | 5,000円〜10,000円 |
費用は2026年時点の動物病院の平均値であり、地域・施設によって差があります


品種ごとの好発がん—検診の際には必ずお知らせください
犬種によってかかりやすいがんの種類が異なるため、検診の際は獣医師に正確な犬種を伝え、それに合わせた検査を依頼すると役立ちます。 - ゴールデンレトリバー: 脾臓や心臓などの内臓血管肉腫(HSA)、皮膚付属器(アポクリン腺)腫瘍(腹部超音波・皮膚の精密検査) - ボクサー・フレンチブルドッグなどの短頭種: 大動脈体腫瘍など心臓基部の腫瘍(胸部画像・心臓超音波) - ジャーマンシェパード: 内臓(脾臓など)の血管肉腫(腹部超音波が必須) - ロットワイラー・グレートデーンなどの大型犬: 四肢や骨に痛みがある場合は骨肉腫の可能性を考慮し(四肢のX線追加) - コッカースパニエル・高齢の雌犬: 皮膚付属器腫瘍と乳腺部位の腫塊(皮膚・乳腺の触診を強化)

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Withrow and MacEwen's Small Animal Clinical Oncology, 6th Edition, Chapter 8 - Diagnostic Techniques and Sample Handling
[2] BSAVA Manual of Canine and Feline Oncology, 3rd Edition - Clinical Approach to the Cancer Patient
[3] Applied Veterinary Clinical Nutrition, 2nd Edition - Nutritional Management of the Senior Dog
[4] Veterinary Cancer Society Consensus Statement on Cancer Screening in Senior Dogs, 2022