犬の回虫感染症は、小腸に寄生するトキソカラ・カニス(犬回虫)が原因となる内部寄生虫疾患で、特に犬にとって危険です。獣医学的な専門相談に基づき、感染経路、症状、駆虫方法についてまとめました。


このような症状が見られる場合は、すぐに動物病院へお越しください。
嘔吐や下痢が1日以上続く場合、あるいは吐物や糞便に白い寄生虫が見られる場合は、すぐに動物病院を受診してください。生後8週間未満の幼犬で、腹部膨満、咳、無気力という症状が同時に現れている場合は、大量感染の兆候である可能性があります。幼犬では、幼虫が肺を通過する際に肺病変や呼吸器症状を引き起こすことがあるため、遅延せずに早めに診察を受けるのが安全です。


犬や里親家庭へ迎え入れた直後、飼い主さんが必ず確認すべき点をご紹介します。
新しく迎えた犬は、譲渡元の施設で駆虫処置を受けていた場合でも、潜伏性の幼虫が残っている可能性があります。そのため、里親家庭へ迎え入れた直後に動物病院で糞便検査を受けるのが安心です。妊娠中の母犬に駆虫薬を投与しても、筋肉内に潜伏する幼虫まで完全に除去するのは難しいため、母犬と犬の両方で個別に駆虫処置が必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Schaer M. et al., Clinical Medicine of the Dog and Cat, 4th Edition, CRC Press, 2022
[2] Little S.E. (ed.), The Cat: Clinical Medicine and Management, 2nd Edition, Elsevier, 2022
[3] Bowman D.D. et al., Principles and Practices of Canine and Feline Clinical Parasitic Diseases, Wiley-Blackwell, 2021
[4] Aspinall V. & Cappello M., The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases, CRC Press, 2018