犬の形質細胞腫は、抗体を産生する形質細胞が異常に増殖することで発生する腫瘍です。皮膚の形質細胞腫から多発性骨髄腫まで、タイプ別の症状・診断・治療法と予後について解説します。


この症状がある場合は、24時間以内に動物病院を受診してください。
特別な外傷がないのに脚を激しく引きずる、骨折が疑われる場合、強い元気のなさ・嘔吐・下痢が3日以上続く場合、尿量が急に大幅に増減する場合、口腔内から出血が見られる場合は、すぐに動物病院を受診してください。これらの症状は、多発性骨髄腫による全身への浸潤を疑う必要があります。


品種別の注意点と再発予防
形質細胞腫は、特定の犬種や中高齢の犬で比較的よく報告される傾向があります。ただし、犬種ごとの発生頻度については確立された数値がないため、参考程度にご覧ください。中高齢の犬は、特に症状がなくても、定期的な健康診断の際に獣医師に皮膚全体と口腔内を念入りにチェックしてもらうようお願いしましょう。皮膚の形質細胞腫は切除後も同じ場所や別の部位に再発する可能性があるため、一定期間、継続的な経過観察を続けることが安全です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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