犬の腸重積症は、腸が腸の内部へと巻き込まれてしまう消化管の緊急疾患です。パルボウイルス、腸炎、寄生虫が主な原因であり、早期発見と迅速な手術が生存率を左右します。


すぐに救急外来を受診すべき状況
次のいずれかに該当する場合は、一刻も早く24時間対応の動物病院へお越しください。腸壊死は数時間のうちに進行する可能性があります。 • 嘔吐と血便が同時に2時間以上続く場合 • 腹部を一切触れさせないほど激しい腹痛がある場合 • 歯茎が蒼白または青紫色に変色している場合 • 意識が朦朧としている、または立ち上がれない場合 • 腹部にソーセージ状の硬い塊が触れる場合


犬や特定の品種は特に注意が必要です。
腸重積症は犬に多く見られますが、教科書では中型~大型犬の成犬、特にオスでも報告されていると説明されています。そのため、生後6ヶ月未満の犬や中型~大型犬は普段からより注意深く観察することが大切です。また、パルボウイルス腸炎が誘因となることもあるため、ワクチン接種が完了していない犬は特に気を配ってください。腸重積は一度発症すると再発の可能性があるため、回復後も排便の状態、食欲、腹部の膨満感を継続的に観察してください。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Nelson RW, Couto CG. Small Animal Internal Medicine, 6th Ed. Elsevier, 2019. Chapter 33: Diseases of the Small Intestine.
[2] Fossum TW. Small Animal Surgery, 5th Ed. Elsevier, 2018. Chapter 19: Surgery of the Small Intestine.
[3] Ettinger SJ, Feldman EC, Côté E. Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th Ed. Elsevier, 2017. Gastrointestinal Emergencies.