犬の副甲状腺機能亢進症は、血液中のカルシウム濃度が異常に高くなる内分泌疾患です。症状、診断、手術、生涯にわたる食事管理まで、獣医学の専門相談に基づいてまとめました。


このような症状が見られる場合は、すぐに救急動物病院へお越しください。
極度の無気力やぐったりした様子、突然の歩行異常や反射の低下、激しい嘔吐が繰り返される場合は、高カルシウム血症の危機かもしれません。高カルシウム血症は不整脈を引き起こすこともあり、急速に悪化することがあるので、すぐに救急動物病院を受診してください。普段よりもはるかに多くの水を飲んだり、尿が出なくなったりする(尿路閉塞)場合も、迷わず病院へ連れて行ってください。


品種別の注意点と再発予防
キースホンドは、遺伝性(家族性)の原発性副甲状腺機能亢進症の素因が報告されている品種です。8歳以上のシニア犬や慢性腎臓病を患っている愛犬の場合は、1年に1~2回の血液検査でカルシウム値を定期的に確認することをお勧めします。副甲状腺は複数あるため、手術後も他の副甲状腺に腺腫が新たに発生する可能性があり、長期的な経過観察が必要です。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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