犬の角膜潰瘍は、目の表面が傷つくことで痛みを伴う疾患であり、外傷や感染症、涙の不足などが原因となります。早期に診断し、適切に治療することで、視力の低下を防ぐことができます。



すぐに病院を受診する必要がある緊急のサイン
犬が目を強く細めて開けられなかったり、涙や目やにが絶えず出たり、角膜が白く濁って見える場合は、すぐに動物病院を受診してください。これは角膜に深い損傷が生じているか、細菌感染により症状が急速に進行している可能性が高いからです。治療が遅れると、角膜が溶けて穴が開く穿孔に至り、失明する恐れがあります。



再発の予防と品種別の注意点
眼球が突出し角膜が露出する短頭種(シーズー、パグ、ラサアプソ、ボストンテリアなど)や、内反睫のある犬は再発のリスクが高まります。また、涙の分泌不足(ドライアイ)がある場合も継続的なケアが必要です。表在性の角膜潰瘍は通常5~7日以内に治癒しますが、深い潰瘍では2~4週間かかることもありますので、完治するまで5~7日おきに再診を受けることをお勧めします。

タイのコンケン大学で獣医学を専攻した獣医師で、米国ノースカロライナ州立大学のIVSAプログラムを修了しました。動物病院での臨床経験をもとにペットヘルスケア分野で活動しており、飼い主と獣医師をつなぐデジタル診療環境の構築に取り組んでいます。
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[1] Carter, J. (2023). 100 Top Consultations in Small Animal General Practice. Elsevier.
[2] The Veterinary Workbook of Small Animal Clinical Cases. (2022). Wiley-Blackwell.
[3] Clinical Atlas of Canine and Feline Ophthalmic Disease, 2nd Ed. (2021). Elsevier.